こちら、ボチボチと書いております。
今日は、ミャンマーのKayan人について書いてみます。
ミャンマーには、大きく分けて8つの民族があり、さらにそれぞれの民族が大小の部族に分かれ、全部で135の部族あるそうです。一番小さな部族になると、数家族の村の集まりなんだとか。
異なる民族同士では言葉が通じないため、ビルマ語が共通語。
![ミャンマーの少数民族カヤン人](https://www.bremen-flower.jp/blog/wp-content/uploads/2019/02/MG_8673-533x800.jpg)
この女性は「首長族」と言われる少数民族Kayan人の女性。
首に真鍮の輪をつけていて、生涯外すことはありません。
「寝るときも着けたままなの?」と尋ねると、「寝るときは、こうやって寝るのよ。」と教えてくれました。
女性だけがつけるこの真鍮の輪は、5歳くらいから少しずつはめて、、、年齢とともに増えていくのだそうです。今は、全てのKayan女性が着けるのではなく、着けたい者だけが選択できるようでした。
私も「着けてみますか?」とガイドのMyo Minnさんに尋ねられましたが、、、No
すると、彼が着けたので、i phoneで写真を撮りました。
![ガイドのミョーミンさん](https://www.bremen-flower.jp/blog/wp-content/uploads/2019/02/MG_8676-1-533x800.jpg)
彼は若い頃の写真を見ると、、、布施明似でなかなか素敵。
丁寧で慎み深く、とても穏やかな方でした。現在、40代半ば。
日本から来るNHKの撮影クルーや大学チームなどの案内役もされているようでした。
普段は日本語の先生も。
で~もで~も、実は私、彼の話す日本語の意味が最初はよくわかりませんでした。
「牛がきたときに」→「おうしさんがいらっしゃいました時代に」(一例)
日本語の尊敬語、謙譲語、丁寧語は、私たちも間違えますから、、、仕方ありません。
数日で慣れました。
あるスェーデン人の女性が「日本人は優しいから、間違えを正してくれない・・・。」と嘆いていたことを思い出して、何度か正しい言い方をお伝えしようとしたのですが・・・、聞こえてない!
というか、聞いていない感じ。(で、途中でやめました)
![Kayan人の女性と](https://www.bremen-flower.jp/blog/wp-content/uploads/2019/02/IMG_2016.jpg)
私は旅に出る前に、『観光コースでないミャンマー(ビルマ)』というフォトジャーナリストが書き下ろした本(22年間ビルマを歩いて執筆)を読んでいましたので、この真鍮をはめたKayan女性たちが、なぜ自分たちの土地ではないインレー湖で水上生活をしているのか、、、ちょっとばかり知っていたので、一緒に写真を撮るのもどうかと思っていました。(彼の勧めを強く断ることもないかと撮った1枚)
この『観光地でない・・・』シリーズは、他にベトナム、台湾、ソウル、香港、沖縄、東京が刊行されています。本屋さんにミャンマーの本を探しに行って、見事「地球の歩き方」しかなかったので、ネットで探した1冊です。でも、ミャンマーに関する本は、極端に少なかったですね。
話が行ったり来たりして、、、すみません。
この首長族Kayanの人々は、もともとはタイと国境を接する地域(カレンニー州)に住む部族で、迫害を受けミャンマーを追われ、難民としてタイに逃れた人たちも多くいるとのこと。
偶然、ある番組でタイを訪れていた日本の女優さんが、このKayanの首長族の女性と出会うところを見ました。Kayanの女性たちは、タイの地で観光資源となり、その名が世に知られるようになったのだそうです。
そして、ミャンマーの軍事政権時代に、軍政府がカレンニー州より数家族を観光資源として、多く観光客が訪れるインレー湖に移住させたのだとか。
私たち観光客が一緒に写真を撮って、彼女たちの手仕事のものをお土産に買い、またdonation boxにお金を入れる・・・。それによって彼女たちの生活は成り立っていました。
まぁ、開発途上にある国には、よくある話です。
私はこのような状況では、カメラを向けることも憚られるので、必ず「撮ってもいいですか?」と聞いてから撮るようにしています。
続く。