花市場へ行く前の夜は、大よそ仕入れのイメージを決めてから寝るのですが・・・、
とくに注文をかけていませんので、私の花材選びは「出たとこ勝負!」みたいなところがあります。
その日によって目に留まる花材が全然違います。
この日は、この小さなカランコエが気になって仕方なかったのですが、こんなに小さな存在でも安価なバラと同じ値段。
圧倒的にバラの存在感の方が勝ちますので、迷うところ。

小さなベルのようなお花。
そして、ぼんやりグレーがかった葉や茎。
これ自体、主役にも脇役にもなれないけれど・・・

脇役の脇役、、、またその脇役くらいにはなります。
こんな小さなところを見ています。
また、ある日はこちらのガーベラの花びらに魅かれました。
前にも買ったことのある品種です。ひと束でいろいろな色と咲き方が混ざっているミックスの束。

このお花も、アレンジ全体の中では、微々たる存在になりました。
ちょっとトボけたひょうきんな存在。

「ミモザ」と言えば・・・「ミモザ」ばかり。
「パンジー」と言えば・・・「パンジー」ばかり。
市場で売れていく花の傾向を見ていると、、、別の何かが見えてきます。
そう言えば、7年前に亡くなった衣装デザイナーの石岡瑛子さんの言葉を思い出します。
originality, revolutional, timeless・・・
衣装デザインの世界の話であって、お花の世界とは違いますが・・・
あれが流行れば・・・こぞって、あれ。これが流行れば・・・これ、みたいな。
明日は新潟から届いているチューリップで何かを作りましょう。
自由に作れるって、、、楽しい。