毎年のことですが、12月は「年内に済ませなければならないこと」に追われ、日本の古い習わしを恨めしく思ったりもします。
お正月を迎えるお飾り(しめ縄飾りも含め)は、習わしに従えば27日もしくは28日に飾らねばならぬようです。
29日は「苦」を意味し、31日は一夜飾りのためNG。これは皆さんの知るところですね。
「そんなこと全然気にしない。」という人もいると思いますが、私の場合「自ら苦を買って出ることもなかろう。」と思っています。
特に、誰かにお花をお届けする場合は29日と31日は避けるようにしています。
一夜飾りがよろしくないのは、慌てて準備すると「年神様」に失礼だからだそうです。なるほどね。
昔の日本人の心を知ることができますね。
お正月の花飾りは、生け花の立花が一番美しい!と思うようになりましたが、床の間のない現代のライフスタイルを考えると、西洋式フラワーアレンジメントとの融合もありだと思います。
これのアレンジメントには、以下のお花を使いました。
・アマリリス「レッドライオン」
・コチョウランのミディ
・パフィオペディルム
・スプレーマム
・冬至梅
・椿
・松
お正月のお花に欠かせないのが、松。
これは「年神様」が宿る神聖な木だから。私の場合、松を使わないとお正月飾りのように思えないのです。
他には千両などもありますね。
昨日、あるテレビ番組で未生流の家元が松、千両、ダリア2種でお花を生けていらっしゃいました。
こちらは、松竹梅の赤い器に生けました。
中国語圏では、お正月(春節)には赤は必須。
赤い花に決まりはないようで、どんな赤い花を使っても良いそうです。
こちらも赤い花器に生けました。
赤が慶事に使われるのは、日本も中国語圏の国も同じですね。